「英語を話せるようになりたいけど、40代からでは遅いのかな……」
結論からお伝えすると、40代からの英語やり直しは遅くありません。
✍️ この記事を書いた人
英会話スクール運営スタッフ歴10年以上。
これまでに500名以上の英語学習者の方とお話ししてきました。私自身も30代から英語をやり直した経験者です。
その経験から断言できるのは、40代の不安のほとんどは深掘りすれば解決できるということ。
むしろ多くの場合、不安は「一歩を踏み出さない言い訳」になっています。
この記事では、よくある5つの不安に一つずつ答えたあと、今日から始められる最初の3ステップまで紹介します。
読み終わる頃には、不安が「じゃあ何をすればいいか」に変わっているはずです。

【不安その1】40代は記憶力が低下して、英単語が覚えられない?
「加齢で記憶力が落ちる」は思い込みかもしれない
「年齢とともに記憶力が低下する」という思い込みそのものが、実際の記憶力を下げてしまう——そんな研究報告もあります。
脳の研究はまだ発展途上ですが、少なくとも一つ確かなことがあります。
「もう歳だから覚えられない」と思いながら勉強すると、本当に覚えられなくなるということです。
だからまず、「記憶力は落ちていない」と自分の脳に信じ込ませましょう。
学生時代はもっと簡単に覚えられた?
本当にそうですか?笑
人は過去の記憶を美化しやすいもの。
「喉元過ぎれば熱さ忘れる」で、本当は当時も苦労していたのに忘れているだけかもしれません。
そしてシンプルに、学生の頃は勉強に注げる時間が多かったのです。
仕事・育児・介護が1日の大部分を占める40代と学生との一番の差は、記憶力ではなく時間です。
「単語が覚えられない」の正体
大人の学習者さんから最も多く相談される悩みです。
- 「何回見ても覚えられない」
- 「前のレッスンでも習ったのに、また忘れてしまった」
でも、深掘りしてみると実態はこうです。
Q. その単語、具体的に何回見ましたか?
→ 3回くらい(それも1ヶ月のうちに)
Q. 前にレッスンを受けたのはいつですか?
→ 1週間前(その間、復習なし)
そもそも人間の記憶力なんてそんなものです。
エビングハウスの忘却曲線でも知られるとおり、新しく覚えたことの大半は翌日には思い出せなくなるといわれます。

学生時代に覚えられたのは「テスト」のおかげです。
授業→復習→テスト勉強→テスト本番→答え合わせ。1週間で同じ単語を5回も目にしていたことになります。
若くても40代でも、いかに短期間で繰り返すかがすべて。
「歳のせいで記憶力が……」は今日から禁句ですよ!
【不安その2】間違えるのが恥ずかしい。40代の挑戦の邪魔をする「プライド」
40代が間違いを避けたがるのは当然
試験中心の教育を受けてきて、職場では責任も大きくなっている40代。
間違いや失敗を恥ずかしいと感じるのは自然なことです。
でも、英語学習は分けて考えましょう。
英語の資格に落ちても留年はしません。
文法を間違えて喋っても、誰にも責められません。
初心者の方が主に英語を話す相手は、英会話スクールやオンライン英会話の講師です。
講師は初心者の英語に慣れているので、笑われることも馬鹿にされることもありません。
(もし笑うような講師なら、その人のレッスンは受けるべきではありません)
特にマンツーマンのオンライン英会話なら、他の生徒の目もないので「恥ずかしさ」のハードルはぐっと下がります。

悔しい思いはたくさんするでしょう。
でも、壁にぶつかるのは前進している証拠。
40代になっても前進し続けるって、恥ずかしいどころか、かっこよくないですか。
70代・80代の先輩たちに学ぶ
スクールでは70代以上の生徒様もたくさん見てきました。最高齢はなんと90代の方。
その方たちに共通する特徴は——
- 落ち着きがあり、堂々としている
- 間違えることを気にしない
- 講師の話を聞くより、自分の話がしたい(これ結構ポイントです!)
失敗を恐れず完璧を求めないので、とにかく発話量が多い。
この積極的な姿勢こそ、40代が見習うべきポイントです。
【不安その3】40代からでも英語はペラペラになれる?
そもそも「ペラペラ」とは?
初心者の方に目標を聞くと、「ペラペラになりたい」とよく言われます。
でも、ペラペラ=ネイティブレベルと考えると、ハードルは一気に跳ね上がります。
具体的に「英語で何がしたいか」を聞くと、返ってくるのはこんな答えです。
- 英語で海外の文化を知りたい
- 外国人とコミュニケーションが取れるようになりたい
- 海外旅行で英語を使いたい
それなら、ネイティブレベルは必要ありません。
パイロットに求められる英語力の話
「航空英語能力証明」という国家試験があります。
パイロットが国際線に乗務するには、この試験でレベル4以上が必要です。
レベル4はTOEIC700〜800点、英検準1級程度。
これは「ペラペラ」とは言い難く、何とか支障なく英語で業務ができる最低ラインとされています。

多くの乗客の命を預かるパイロットでさえ、最低限求められるのはこのレベル。
「ペラペラ」という言葉を封印して、英語で何ができるようになりたいかを具体的に考えると、一気に実現可能な目標に見えてきます。
それでもネイティブレベルを目指したい方へ
40代からでも不可能ではないかもしれません。
ただし膨大な時間が必要で、仕事や家族との時間を大きく犠牲にする覚悟が要ります。
英語はあくまでコミュニケーションのツール。
ストイックでありながら完璧は求めない、ちょうどいいバランスを見つけていきましょう。
【不安その4】忙しい40代でも勉強時間は作れる?

結論:工夫次第で作れます
40代の自由時間は、家族構成や職種によって本当に人それぞれ。
ただ、生徒様に学習時間を伺うと、独身のスケジュールの安定した会社員の方より、子育て中のお医者様や看護師の方のほうが勉強時間を確保できていたりします。
要は、有限な時間をどう使うかです。
毎日、目的もなくスマホを触っていませんか?
仕事終わりにお酒を飲みながらダラダラ過ごしていませんか?
「リラックスも必要だ!」——もちろんです。
ゼロにしろという話ではなく、節度の問題です。
時間の使い方は「優先順位」「計画性」「習慣化」
この3つがすべてですが、中でも習慣化が特に重要です。
英語学習は継続が必須だからです。
そして、この3つを一気に手に入れる方法として私がおすすめしているのが英検の受験です。
試験日という締め切りがあるだけで、優先順位も計画も自然に決まります。
👉 英検を活用した英語学習の習慣化のコツは、こちらの記事で詳しく解説しています。
加齢による記憶力低下を心配するより、ダラダラスマホが脳に与えるダメージのほうがよほど深刻ですよ。
【不安その5】40代から新しいことに挑戦する自信がない
始めるなら「今日」が一番若い
記憶力の低下は否定できても、体力の低下はまぎれもない事実。
人間だもの。
過去の自分と比べれば、40代は若くないと感じるかもしれません。
でも60代・70代の先輩から見れば、まだまだ体力のある若者です。
挑戦へのハードルは、これから年々上がっていきます。
想像してみてください。挑戦しなかったことを後悔している60代の自分を。
一度だけチャンスを与えられてタイムスリップしてきたのが、今のあなたです。
未来を変える選択をしましょう。
自信がないなら、自信を「作る」
自信は、小さな成功体験の積み重ねで作れます。
ポイントは、数字で測れる目標を設定すること。
達成が目に見えるので、自分の可能性を信じられるようになります。
やり直し英語に挑戦する方には、英検2級(もしくは準2級)の合格を最初の目標にすることをおすすめしています。
👉 英検2級の具体的な勉強法はこちらの記事にまとめています。
40代で始めたことも、60代まで続ければ20年。
どんなことでも20年続けたらベテランです。
40代のやり直し英語|今日から始める3ステップ
ここまでで不安が軽くなったら、あとは行動あるのみ。
最初の一歩はこの3つです。

ステップ1:目標を「数字」で決める
「ペラペラになる」ではなく、測れる目標を。
おすすめは英検2級(自信がなければ準2級から)。
試験日が決まると、勉強は自動的に始まります。
ステップ2:1日15分から習慣化する
いきなり1日2時間は続きません。
「朝のコーヒーの間に単語15分」など、既にある習慣にくっつけるのがコツです。
大事なのは量より「毎日ゼロにしないこと」。
ステップ3:基礎を固めたら「話す場」を早めに作る
インプットだけでは話せるようになりません。
恥ずかしさのハードルが低い、マンツーマンのオンライン英会話がおすすめです。
おわりに:人生の折り返し、まだまだ進化できます
大人になってからの英語学習は、言語以外の面でも学びが多く、刺激的です。
知識が広がると、人生が豊かになります。
人生の折り返しといわれる40代。
まだまだ進化の可能性に溢れています。
年齢を気にするならなおさら——今日が、人生で一番若い日です。

この記事が、不安を取り除いて一歩踏み出すきっかけになれば嬉しいです。


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