1.はじめに
英語学習って、SNSや広告では“キラキラして楽しいもの”みたいに見えませんか?
でも現実は―― 単語は覚えては忘れの繰り返し、リスニングで何を言っているのか全然わからず落ち込んだり…。
地味で泥くさい作業の連続です。
正直「全然楽しくない!」と思う瞬間だってあります。
私は30歳で英語学習を始めて、10年以上継続できています。
また、英会話教室で働き、沢山の英語学習者さんを見てきて継続して勉強できる人たちに共通するマインドは
「勉強を楽しむ」のではなく「自分の成長を楽しんでいる」ということです。
この記事では「自分の成長を楽しんで英語学習を継続させる」具体的な方法を紹介します。
2.勉強を楽しむことの限界
英語の勉強って「楽しめば続く」なんてよく言われますよね。
でも実際は、単語の暗記や文法の練習って地味だし、正直そこまでワクワクしないことが多いものです。
最初は全部が新鮮で「楽しい!」と感じてやる気満々でも、その新鮮さが薄れてくると一緒にモチベーションも下がってしまいます。
さらに「1日5分でOK」とか「3ヶ月でペラペラ!」みたいなキャッチコピーに期待してしまうと、現実とのギャップにがっかりすることも…。
もちろん
「そんなに甘くないのはわかってるよ!」
という方も多いと思いますが、実際は想像以上に根気が必要なんです!!
しかも、いきなり
「ペラペラになる」
「ネイティブとスラスラ話す」
といった大きな目標だけをゴールにすると、道のりの長さに心が折れやすくなってしまいます。
「全然楽しくないし、全然進んでる気がしない…」
と感じてしまえば、やめたくなるのも自然なこと。
だからこそ大事なのは「勉強そのものを楽しむ」ことにこだわりすぎないこと。

もう一歩先の工夫や視点を持つことが、英語学習を長く続けるカギになるんです。
3. 成長を楽しむとは?
英語を始めたばかりの頃でも
「あ、言いたいことがパッと英語で出てきた!」
「ドラマのセリフが聞き取れた!」
なんて瞬間がありますよね。
たとえそれが短くて簡単なフレーズだったとしても、その成功体験を見逃さずに「できた!」と感じることが大切です。
もちろん次の場面では言葉が出てこなかったり、最初のフレーズだけ聞き取れてその後はさっぱり…なんてこともあります。
でも、そんな時に
「できなかった」
と落ち込むより
「これはできた!」
と自分の成長にフォーカスすることが、学習を続ける力になってくれます。
試験も成長を実感できるいい機会です。
私は英検2級から挑戦しましたが、合格できた時の達成感は本当に大きな自信になりました。
TOEICのスコアが少しずつ上がっていくのを見るのも「ちゃんと前に進んでる!」と感じられる嬉しい瞬間でした。

繰り返しになりますが、試験勉強は楽しくないですよ!
勉強自体は退屈に思えることも多いけれど、「昨日より聞き取れた」「前よりスラスラ読めた」といった小さな変化をちゃんと喜ぶことで、学習はぐっと前向きに続けられます。
成長に目を向ければ、英語の勉強は”単なる作業”ではなく、自分をレベルアップさせてくれる”楽しいプロセス”に変わっていくんです。
4. 成長を実感するための工夫
英語学習を続けるには、成長を「見える化」する工夫があるとすごく効果的です。
特に数字で見えると達成感がわかりやすいのでおすすめです。
大きく分けると「勉強時間」と「テストのスコア」の2つがあります。
私の場合は「1ヶ月で100時間勉強する」という課題を立てたことがあります。
これは英語力そのものを数値化したわけではないのですが、やり切ったときの達成感はかなり大きく、「自分にもできるんだ」という自信になりました。
ただ、100時間はちょっと極端なので、最初の目標にはおすすめしません。
初心者の方なら「勉強0の日をつくらない」くらいがちょうどいいと思います。
たとえ1日5分でも続ければ「◯日連続!」とカウントできて、それが積み重なって大きな自信になります。
テストについても、必ずしもTOEICや英検を受ける必要はありません。
- 単語アプリのテスト機能を利用する
- 市販のリーディング問題を解いて正解率を記録する
- 定期的にWPM(1分間に読める単語数)を測ってみる
このような方法で簡単に成果を記録するだけでも、以前は気づけなかった自分の成長に後から驚くはずです。

ただし、本気度を上げる為にも定期的に実際の試験を受けてみるのもおすすめですよ。
数字以外でも、成長を感じられる振り返り方はたくさんあります。
「道を聞かれた外国人に英語で案内できた」
「新しく覚えた単語を会話で使えた」
そんな嬉しかった出来事を日記感覚でメモしておくのも効果的です。
毎日じゃなくてもいいので、週末にちょっと振り返る時間を作ってみましょう。

数ヶ月後に見返したとき、きっと自分の成長に驚くよ!
5. 仲間や環境を活用する
英語学習は一人でコツコツ続ける時間も大事ですが、仲間や環境をうまく使うと「成長を楽しむ」感覚がぐっと強まります。
友達と英語グループを作ったり、学習コミュニティに参加したりするのもいい方法です。
対面がハードルに感じるなら、SNSで学習記録を発信してみてください。
ご自身で投稿するのが難しければ、自分と近いレベルの人をフォローして刺激をもらうのもおすすめです。
自分では気づけなかった小さな変化も、誰かに共有することで「すごいね!」とフィードバックをもらえます。
「いやいや全然…」と謙遜してしまうのはもったいないです。
自分が誰かに「すごい!」と言うときって、本当にそう思っているからですよね。
褒められたときは、そのまま自信に変えましょう。
英会話教室やオンラインレッスンなど、アウトプットできる環境に身を置くのもとても効果的です。
私は【対面なら少人数制のスクール】【オンラインなら講師を数人に固定】するのをおすすめしています。
理由は小さな変化にも気づいてフィードバックをくれるからです。
実際、私が日々スクール業務の中で講師が生徒様にフィードバックしている場面をよく目にしますが、生徒様が「先生は気を遣って褒めてるだけでしょ」と謙遜することがあります。
でも私から見ても、その多くは的確なフィードバックで「本当に成長しているな」と感じる場面ばかりです。
一人だけで勉強していると、成長に気づけないこともあります。
だからこそ、人に気づいてもらえる環境を自分でつくりましょう。
それが学習を前向きに続ける大きな力になります。
6. あなたの“できた!”を大切に
英語学習は、勉強そのものを楽しむ必要はありません。
大切なのは、小さな成長に気づいて、それを素直に喜ぶことです。
昨日より少し聞き取れた。
前よりスラスラ読めた。
道を聞かれて英語で答えられた。
そんな一瞬一瞬の「できた!」が積み重なって、気づけば大きな自信につながっていきます。
勉強は時に退屈で、成果がすぐには見えないこともあります。
それでも、自分の小さな変化を大切にできる人は、長く学習を続けることができます。
そしてその積み重ねこそが、英語力を本物にしていくのです。
だからこそ、今日からは「勉強を楽しむ」ことにこだわらなくて大丈夫です。
代わりに「成長を楽しむ」視点を持ってみてください。
きっと英語学習は
”ただの作業”ではなく、
”自分をレベルアップさせてくれるプロセス”に変わっていくはずです。

あなたは最近、どんな“できた!”を感じましたか?
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