英検の勉強をしたいけど、何から始めていいか分からないと悩まれていませんか。
「時間の確保が難しい」
「恥ずかしい思いはしたくない」
「効率よく勉強したい」
大人のやり直し英語は色々な悩みがつきものです。
しかし、悩んでいるあいだ先延ばしにしたり、挑戦しないままでいるのは勿体ない。
勉強を開始する前も後も英語学習に考えすぎは禁物です。
私は高卒で英語に関わることなく30代になって英語の勉強を始めて、英検1級合格まで達成しました。
1級の勉強もほぼ同じやり方で進めています。
この記事では英検合格までのステップを明確にして、最低限のシンプルな勉強方法をご紹介します。
この通りに勉強を始めて英検2級に合格することで、基礎的な英語力と勉強習慣が身につきます。
この記事を読んで、多くの合格者の方が出てくれると嬉しいです。
英検2級合格までの9ステップ
①現在のレベルの確認と受験級を決める
英検での最低限の目標は2級です。
英検のホームページに過去問が3回分載っているので1回分1通り解いてみましょう。
難しいと感じても半分くらい正解できればOKです。
全く歯が立たなかったという場合は準2級の問題も解いてみましょう。
それでも難しければ短期間(1ヶ月)でマーフィーのケンブリッジ英文法(初級編)で文法の復習と単語の暗記に集中します。
②受験日を設定
目標達成のために期限(この場合は受験日)を決めることは必須です!
ある程度できるようになってから受験日を決めるのではなく、今の状態に関わらず約3ヶ月後に設定してしまうのがおすすめです。
3ヶ月以下だと負担が大きくてストレスに、それ以上だと間伸びして日々の勉強の優先順位が下がる原因になります。
多少負担が大きくても短期間だけと思って始めることで勉強を習慣化できます。
③勉強道具を揃える
まずはこの4つを揃えればが十分です。
全部揃えても5000円程度です。メルカリを使えばもっと安く手に入ります。
1過去6回全問題集
直近の試験の傾向を知って、問題に慣れる為に過去問は必須です。
3回分は模試として使います。残りは日々の学習に使ってください。
2DAILY3週間 英検2級 集中ゼミ
1日の学習範囲が決められているので取り組みやすいです。
3でる順パス単
単語帳は様々な種類がありますが、機能に大きな違いはないので、旺文社のものが安心です。
4アプリ
無料のものでOK。初心者の方にはmikanという無料アプリが使いやすいと思います。
mikanの有料プランでは先ほどの出る順パス単に連動したものも使えますが無料のもので十分だと思います。
実際の英検の問題は旺文社が作っているので一番信頼できます。
④時間を測って1回分解いてみてスコアを記録しておく
きっちり時間を測って1回分丸々解いて採点してみましょう。
今後、比較の対象にするためにスコアは必ず記録しておいてください。

この段階でスコアが低くても落ち込む必要はないです。
むしろ今後の伸び代を楽しみにしましょう!
採点まで終わったら時間を気にせず辞書も使いながら、もう一度解き直しと復習を進めていきます。
2級の実際の試験時間は85分ですが、時間を気にせずに見直し・復習をすると何時間もかかると思います。
なので、できるだけ休日など時間がたっぷり取れる時に取り組むようにしましょう。
ライティングに関しては、この段階ではコツやフォーマットもわからない状態なのでスキップするのもありです。
その場合はライティングの目安時間(2級の場合は約35分)は試験時間から省いて解答してください。
⑤模試の結果をみて強化が必要な項目があれば教材を追加
強化したい項目は追加の問題集で補っていきましょう。
標準装備品と同様に、たくさんの種類があるのでどれがいいか悩むのにも時間がかかります。
迷ったら旺文社で揃えましょう。
⑥結果を元に勉強の配分を決めていく
過去問の結果を元に勉強のプランを立てていきます。
細かい計画は計画倒れの原因になるので、ざっくりとしたものの方がベターです。
計画を立てるメリットは、その都度何を勉強するか決めるのを避ける為です。
毎日何かを決める時間・悩む時間をできるだけ減らすことが習慣化させるポイントです。
参考までに英検1級の勉強をしていた時の私のスケジュールをご紹介します。
私の状況はざっくりこんな感じです。
- 仕事-夕方から夜遅めの時短勤務
- 得意分野-リスニングは4技能の中ではまだ得意な方
- 不得意分野-リーディングは読解に時間がかかる/ライティングは文章力とアイデアが壊滅的
平日 | 休日 | |
午前 | 単語30分〜1時間 長文読解約1時間〜1時間半 |
平日のメニュー+ライティング |
午後 | ライティング1時間〜2時間 |
時間の振り分けは主に得意・不得意ではなく負荷によって決めました。
ポイントは↓
- 単語暗記は一番負担が軽いので勉強モード入るためのウォームアップ感覚。
- 長文読解は疲れている時にやると眠くなって効率が悪いので頭がクリアな午前中に。
- 不得意なライティングは午後にたっぷり時間を取る。
- 得意なリスニングは休日のみ。
計画はご自身の生活リズム、家族構成、現状のレベルによっても変わってくるのでやりながらベストをみつけていきましょう。
例えば、一般的なお仕事のベース、4技能を平均的に勉強する場合はこんなプランも考えられますね。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土・日 | |
午前 | 単語と長文 | 単語と長文 | 単語と長文 | 単語と長文 | 単語と長文 | 1週間を振り返って足りない部分の強化 |
午後 | リスニング | ライティング | リスニング | ライティング | リスニング |

先ほど紹介した集中ゼミを中心に計画を立ててみるのもいいと思います。
⑦1ヶ月から1ヶ月半後に手をつけていない問題を1回分やってみる
勉強開始から1ヶ月ほどたったら、まだ手をつけていない過去問を丸々一回分時間を測ってやってみましょう。
この時はライティングも含めてやってみてください。
そして、採点をして前回のものと比べます。
計画通りにきっちり勉強していれば必ずスコアが上がっているはずです。
勉強量が十分ではないと思っても、現状把握のためにこの中間試験はやってみてください。
⑧週間のプランの見直し
中間試験の結果や1ヶ月やってみた後の手応え次第でプランに変更が必要そうであれば変更を加えましょう。
リズムが掴めていたり、特に変更が必要なさそうであればそのままでも大丈夫です。
試験までの後半戦に向けて気持ちを高めていきましょう!
⑨試験直前でもう一度時間を測って解いてみる
試験の直前(約1週間前くらい)に手をつけていない過去問を時間を測ってやってみましょう。
各パートの時間配分を身につけます。
大問1 文法語彙問題…10分
大問2 長文穴埋問題…15分
大問3 長文内容一致問題…20分
大問4・5 ライティング…35分
見直し 5分
見直しの時間を作るのは難しいかもしれませんが、できるだけ作るようにしましょう。
私がが直近に受けた試験で見直していれば正解になった問題が2つありました。
合格・不合格のライン上にいる場合、落としてしまうのはもったいないです。
英検2級おすすめの勉強法
結論、極力シンプルに!
もちろん、本を読むのはリーデイングに効果的、ポッドキャストはリスニングのレベルアップに効果があります。
しかし、それは英検2級をパスしてからの楽しみとして取っておきましょう。
勉強の選択肢が増えると方向性を見失ってしまいます。
単語単語帳とアプリを何周も回す
覚えられなくても1つの単語にじっくり時間をかけるより、1日に目に入る数を増やしていきましょう。
ある程度定着してきたら、写真のように苦手な単語に付箋を貼って、その単語だけを回していくと効率がいいです。
電車などの声を出せない場所以外はできるだけ口に出し発音してください。
より記憶に定着します。
リーディング目安時間で解答→精読
問題を目安時間で解く→答え合わせ→辞書も使いながら精読。
この繰り返しです。
過去問6回分の問題をやり尽くしたという場合はリーディングの問題集を追加するのもおすすめです。
英検のリーディングの内容は興味深いものが多く、雑学が増えておもしろいですよ。
リスニング問題を解く、音読する
ただ聞いて問題を解くだけでなく音読をすることで、リスニング力アップにもつながります。
日常会話の表現に溢れているのでスピーキングにも効果的です。

ここまではとてもシンプルです。
大変なのはここからです!
ライティングまずは写経から
ライティングを勉強し始めると、アイデアを出す・自分の考えを文章にすることの難しさを感じると思います。
ライティングはある程度型が決まっています。
その型に慣れる・アイデアを参考にすることを考えて始めは写経(解答例の書き写し)から入るとやりやすいです。
型に慣れてきたら、実際に自分の言葉で文書を書いてみましょう。
スクールなどで対策するという方法もありますが、【英語の友】(旺文社が提供する英語資格試験対策のための学習アプリ)の対策法を元に実際いくつか書いてみるだけで十分だと思います。
英検1級の対策の時に試した方法なので、ある程度は文章が書ける状態でした。
英文を書くことに慣れていないと、AIが意味をくみ取ってくれないこともあるので、ビギナーの方はご注意ください。
スピーキング過去問の音読を続けるだけでも合格は可能
ライティングと同様に、解答例を音読しながら答え方になれていきましょう。
これだけで合格ラインに達成可能です。
1ヶ月くらい音読で慣らしたあとは、英検対策をしているオンラインスクールのレッスンを受けてみてみるのもおすすめです。
音読と誰かに向かって喋るのはやはり感覚が違います。
英語学習の最終目標は英語でコミュニケーションを取ることだと思います。
英検対策を通して、英語でコミュニケーションを取ることに慣れていきましょう。
本来、スピーキング力アップの為のスクール選びと講師の選択は重要です。
また、初心者がいきなりレッスンを始めるのに否定的な意見があったり、ハードルが高いと思われるかもしれません。
この時点では色々考えずに、誰かに向かって英語をじゃべる練習として割り切ってレッスンを受けてみましょう。

レッスンで使う問題を事前に確認して、あらかじめ答えを用意するという方法から始めるとハードルも下がりますね。
オンライン英会話のネイティブキャンプは英検対策の教材が充実しています。
自分の声を録音して聞くというスタイルだったので、最初すごく抵抗がありました。

できれば自分の英語を聞きたくないな。。。
自分の英語を聞くのは、英語力アップに効果的と知っていながらがずっと避けていた道です。
結論、やってよかったし、今も続けています。
自分の癖、発音の未熟さがグサグサ刺さって刺激的です。
自分ではなかなか手が出せなかった方法ですが、やらないといけない状況に置くと段々慣れてきます。
試験対策が得意な方、フリートークが得意な方がいるのは仕方ないかなと思います。
その中で自分に合う講師の方が見つかったら可能な限りその人とレッスンを受けましょう。
ベストメンバーを5人くらい決めておくといいかもしれません。
【ジャムの法則】をご存知ですか?
簡単にいうと「人は選択肢が増えると逆に選択が難しくなり、最悪の場合何も選択しなくなる」というものです。
これを英語学習に置き換えると。
- 「もっと効率が良い方法あるかもしれない」と勉強法ばかり検索してしまう。
- 問題集や参考書をたくさん買って積読になってしまう。
- 何をしよう、どう進めようか考えている間にやる気がなくなってしまう。
みなさんもこのような経験はありませんか?
英語学習は無料の教材や情報が溢れています。
それはメリットでありデメリットでもあるということです。
まずは最初に揃えた教材に絞って、シンプルな方法で進めていきましょう。
まとめ
英語学習に試験対策を組み込むことに否定的な意見もあります。
座学は英会話力につながりにくいというのが主な理由かと思います。
確かに英検合格を何年もかけた目標にするのはおすすめではありません!
あくあまでも、本格的に英会話力を始める前の準備運動のイメージです。
英検合格後の実践的な勉強に向けて、短期間しっかり基礎固めをしていきましょう。
コメント