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DUO 3.0徹底レビュー|初心者でも使える最強の英単語帳

英語学習全般

1. はじめに

英語学習を始めると、まず悩むのが「どの単語帳を選ぶか」ではないでしょうか。
書店に並ぶ数多くの単語帳の中でも、特に人気が高いのが 『DUO 3.0』 です。

ただ一方で、

「DUOは初心者には難しい」

という声もよく聞きます。

確かにボリュームもあり、例文もやや複雑なので、ハードルが高く感じるかもしれません。

それでも私は、初心者にこそDUOをおすすめしたいと思っています。

その理由や、続けるための工夫を今回はご紹介します。

2. DUOの特徴とは?

『DUO 3.0』の最大の特徴は、重要単語・熟語を560本の例文に凝縮していることです。

単語や熟語をただ暗記するのではなく、自然な文脈の中で覚えられるように工夫されているため、実際の会話や文章で使える力が身につきやすくなっています。

さらに、1冊で日常英会話から試験英語まで幅広くカバーしているのもDUOの魅力です。
英検やTOEICなどの資格試験対策としても活用できるうえ、日常生活で使えるフレーズも多く収録されているため、学習の目的に応じて柔軟に使えます。

もし、英語学習の目的が英検に合格することやTOEICでハイスコアを取ることであれば、試験対策の単語帳を買った方が効率が良いです。

ただ、多くの大人英語学習者さんの目的は実用的に使える英語を身につけることだと思います。
その場合は、網羅的なDUOは総合的な英単語の使い方が学べるといえます。

また、別売りのCDや専用アプリは必須です。
リスニング学習や音読練習にも対応しており、耳で聞きながら理解を深めたり、発音の確認をしたりすることで単語を定着させていきます。

要するに、DUOでは単語を単独で覚えるのではなく、実際に使える例文やフレーズの中で学習できることが最大の強みです。
これにより、英語を使う感覚を自然に身につけながら、効率的に語彙力を伸ばすことができます。

3. 「初心者には難しい」と言われる理由

DUOが「初心者には難しい」と言われる理由はいくつかあります。

まず、例文が少し長めで、一度に覚える情報量が多いことです。
1つの例文の中に複数の新しい単語や熟語が含まれているため、英語に慣れていない段階で取り組むと、どうしても負担に感じやすくなります。

しかし、見方を変えると、1つの例文を覚えるだけで、多くの語彙や表現を同時に身につけられるという効率的な学び方とも言えます。

例えば、次の例文を見てみましょう。

I have to cut down on my expenses, so from now on, I’m going to keep track of them on a daily basis.

単語1つ1つは簡単なものが並んでいますが、文全体をスムーズに理解するのは少し難しいと感じる人も多いのではないでしょうか。
意味は次の通りです。
「出費を切り詰めなければいけません。だからこれからは1日単位で記録していくつもりです。」

このように少し長く感じるかもしれませんが、状況がイメージしやすい例文を通じて単語を関連づけて覚えられるのがDUOの強みです。

短い例文を大量に暗記するよりも、効率的に実用的な英語力を養うことができます。

また、例文の中にはやや難しい文法が使われていることもあります。
そのため、もし中学英文法に自信がない場合は、先に文法の基礎を復習しておくとスムーズです。

ただし、「完璧にできるようになるまで」と時間をかけすぎる必要はありません。

基礎を一通り確認したらDUOに取り組み、分からない文法が出てきたタイミングで部分的に復習するというやり方が効率的です。

つまり、まったく英語に触れたことがない状態でDUOを始めると確かに難しく感じるかもしれません。
しかし、基礎を押さえたうえで例文を丁寧に理解していけば、初心者にとっても非常に有効な単語帳と言えるのです。

日本人は学生時代に文法を丁寧に学んでいるので、英語力が低いといわれがちでも、実は土台となる知識はしっかりあります。

しばらく英語から遠ざかっていても、復習を始めれば「あ、覚えてた!」と少しずつ感覚を取り戻せるはずです。

4. DUOの語彙レベルについて

DUOに収録されている単語の多くは英検準1級レベルに相当すると言われており、中には

「実際にはあまり使わないのでは?」

という意見もあります。

確かに、日常会話をこなすだけなら、一般的に英検2級程度の語彙力で十分とされています。
自分が話す側に回るのであれば、それくらいの語彙でも大きな問題はないでしょう。

しかし、コミュニケーションとなると「聞き取り」も必須です。
相手が少し難しい単語や言い回しを使ったときに理解できるよう、より幅広い語彙を知っておくことは安心につながります。

さらに、多くの英語学習者が目標にしている「映画やドラマを字幕なしで理解する」といったレベルになると、普段自分が使わないような単語や表現も必要になってきます。

また、試験向けの単語帳に載っている単語だけでなく、日常的に使われる口語表現を身につけることも欠かせません。

例えば、DUOにはこんなフレーズが収録されています。

Let’s take a break.(休憩しよう)
Give me a break.(いい加減にして/勘弁して)

どちらもbreakが使われているので、2つとも「休憩」に関する表現に見えますが、実際にはまったく違う意味で使われます。

こうしたニュアンスの違いは、一般的な試験用の単語帳には載っていないことも多いのです。

つまり、英検2級レベルの語彙力を土台にしつつ、プラスアルファとして「口語表現」「生きた英語」を取り入れることが、実際に使える日常会話力につながるのです。

そんな口語表現がDuoの例文にはたくさん含まれています。 

5. DUOの例文はユニークで面白い

DUOが多くの学習者から長く支持されている理由のひとつに、例文のユニークさと面白さがあります。

一般的な単語帳に載っている例文は、暗記のために作られた「This is a pen.」の延長のようなシンプルで無味乾燥なものが多く、どうしても単調でつまらなく感じてしまいがちです。

しかし、DUOの例文はまったく違います。

  • 会社や日常会話のリアルなシーンを切り取ったもの
  • 皮肉やジョークが効いたセリフ調のフレーズ
  • 思わずクスッと笑ってしまうユーモラスなやりとり

まるでドラマや映画のワンシーンを読んでいるような感覚で学べるのです。

例えば、DUOにはこんな例文があります。

“Stop complaining. It really gets on my nerves.”
(文句ばっかり言うのはやめろ。イライラするんだよ。)

単に「complain=不満を言う」と丸暗記するのではなく、感情のこもったセリフとして出てくることで、実際の会話シーンが自然に想像でき、記憶にも強く残ります。

セリフを言う状況を思い浮かべながら暗記、音読するのがポイントです!

さらにDUOには、学習者の間でおなじみの登場人物 Bob もいます。
彼は典型的ないじられキャラで、失敗したり、場違いな発言をしたりと、例文の中でお笑い担当を担っています。

読み進めるうちに「自分の中のBob像」が出来上がり、気づけば愛着すら湧いてきます。

このように、DUOは「単語を機械的に覚える作業」ではなく、キャラクターや小さなストーリーごと学ぶ体験を提供してくれます。

その結果、「英単語の暗記=退屈でつらい作業」というイメージを大きく覆してくれるのです。

これこそが、DUOが長年にわたり多くの英語学習者に愛され続けている理由だと言えるでしょう。

6. DUO学習を継続するための進め方

DUOを効果的に使いこなすために大切なのは、無理をせず、シンプルな習慣として続けることです。

最初の勢いで一気に進めてしまうタイプの人ほど、途中で疲れて挫折しやすいもの。
そこで、継続しやすい具体的な進め方を紹介します。

1. 1日の目標を明確にする

基本は 「1日1セクション」。


まずは単語の意味をざっと確認し、音声を聞きながら音読することに集中しましょう。

1回で完璧に覚える必要はありません。

「今日はここまでやった」
「今日のミッションをクリア!」

と、小さな達成感を積み重ねることが継続のカギです。

2. 復習と新しい学習を組み合わせる

翌日以降は、前日の復習(音読) → 新しいセクションを1つ学習という流れを繰り返します。
こうすることで過去の内容を忘れにくくなり、同時に新しい知識も効率よく増やせます。

どんどん先に進めたくなりますが、記憶を定着させるには復習は必須です。

3. ペースに波をつくらない

休日や時間のあるときは、2セクション進めるのもOK。

ただし

「今日は気分が乗らないから休む」
「昨日多めにやったから今日はサボっていいや」

という波を作らないことが重要です。

基本は淡々と、一定のリズムを崩さず続けましょう。

4. 別の学習と組み合わせる

1セクションを終えたあと余力があれば、無理に次に進むのではなく、気分転換に別の学習を取り入れるのがおすすめです。

洋書を読んだり、英語のドラマや動画を観たりすることで、DUOで学んだ表現に実際の使用場面で出会えることがあります。

「あ、これ知ってる!」

という発見があると、学習のモチベーションが一気に高まります。

5. 通勤・通学時間はリスニングに活用する

移動時間はDUOの音声を聞く絶好のチャンス。

耳だけで英文を追う「ながら学習」は復習にも最適です。

慣れてきたら シャドーイング(音声を聞きながら少し遅れて声に出して真似る練習)を取り入れましょう。

リスニング力や発音が一気に伸び、短い時間でも積み重ねれば確かな成果につながります。

【文字で見て理解し、音声で耳から再確認し、さらに口に出して定着させる】
結局はこのサイクルの繰り返しです。

7. まとめ

最初のうちは

「覚えることが多いな」
「一文が長くて難しいな」

と負担に感じるかもしれません。

でも、繰り返し触れていくうちに自然と慣れてきて、気づけば英語が“使える感覚”として定着していきます。


“ただ英語を勉強している” 段階から“英語が理解できる・自分の言葉として話せる”という段階へと変わっていく、その成長を実感できるのがDUOの大きな魅力です。

決して楽な道ではありませんが、毎日少しずつでも積み重ねていけば、必ず「続けてよかった」と思える瞬間が訪れるはずです。

本気で英語力を伸ばしたいと思っているなら、DUOに挑戦する価値は間違いなくあります。

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