「英語を話せるようになりたいけど、何から始めていいか分からない?」
「情報がありすぎて何を信じていいか分からない」
「これまでに挫折した経験がある、、、」
英語学習に関する情報は世の中に溢れていて何から始めていいか分からないという悩みを持たれていませんか?
そうならないために、英語が話せるようになりたいという【夢】に期限をつけて【目標】に変えることが大事です。
私は高卒で英語に関わることなく30代になって英語の勉強を始めて、英検1級合格まで達成しました。
最初に英検2級の勉強に取り組んだことで、必要な基礎を短期間で身につけることができました。
この記事では、大人のやりなおし英語に英検2級が最適な理由を紹介します。
英検2級は難関な試験ではありません。しかし、得られるものはたくさんあります。
この記事を読んで、たくさんの方が英語学習のスタートを切ってもらえると嬉しいです。
大人のやり直し英語に英検が最適な5つの理由
①試験日(期限)があるので計画的に勉強できる。
期限がないことは優先順位が下がって後回しにしがちです。
それが習慣化にできない理由であり、挫折の原因につながります。
英検2級は難関ではないと言いましたが、簡単でもありません。
自分の弱点を中心に、試験日から逆算して計画を立てて勉強進めていきましょう。

合格まで計画的に勉強することで、勉強の習慣が身につき試験後も継続して勉強が続けられます。
②試験の範囲(レベル)が決まっているので取り組みやすい
英語の試験は他にもたくさんあります。
しかし、レベル別に試験が作られているのは英検くらいです。
極端な話、0点の人にも満点の人にも同じ問題が出されるので初心者の方にはストレスがかかります。
英検は級ごとに目安の単語数があるので単語暗記のゴールが明確。
リーディング・リスニングの長さや難易度がレベル分けされていると勉強していても負担が少ないです。
③4技能全て含まれている
日本ではまだまだ人気のTOEIC。
しかしライティングとスピーキングが含まれていない試験は物足りない!
読む力・聞く力は書く力・話す力とは別物です。
TOEICのスコアが高いのに英語が話せないという方はたくさんいます。
英語はコミュニケーションのツールなのでアウトプットができてこそ。
英語とは別の能力になりますが、スピーキング・ライティングの問題では普段あまり考えないことを聞かれます。
Some people say that using drones for delivery will become common in the future. Do you agree with this opinion?
(将来、ドローンを使った配送が一般的になるだろうという人がいます。あなたはこの意見に賛成ですか?)
Some people say that AI will take over our jobs. What do you think about that?
(AIが私たちの仕事を奪うと言う人がいます。それについてどう思いますか?)
YesかNoは答えられても、しっかり理由も加えて答えられますか?
自分の意見をはっきり言うこと自体日本人が苦手としている部分かもしれません。
英語を話すのが苦手という方は、自分の意見の言語化の強化が必要な場合も多いです。

ライティングとスピーキングのテスト対策は言語化のトレーニングに最適です。
④成果が数字で見られるので成長が感じられる
挫折の主な原因は成長を感じられない、というものです。
勉強を続けていて全く成長しないということはないです。絶対に!
自分で気づいていないだけなんです。
自分の判断だとできないことばかりに目がいってしまいます。
試験結果という客観的な視点から数値化した成果を感じてください。

大人になってから自分の成長を感じられるっていいものですよ。
⑤合格でも不合格でも次へのモチベーションになる
【合格】の2文字を見る瞬間の高揚感・達成感は最高です!
自己肯定感がアップして「もっと良くなりない」という気持ちが湧いてきます。
実は、【不合格】の3文字も同じくらいエネルギーを持っているんです。
まさに悔しさをバネにという言葉が当てはまります。
スクールの生徒様で英検2級に挑戦して途中で諦めた人は見たことがありません。
不合格になった場合も必ず再挑戦されて合格まで辿りついています。
むしろギリギリ合格するより、次回の試験までに弱点を克服して基礎を固める方がいいとも捉えられます。

合格でも不合格でも多くのものを得られます。
英検について
各級の目安語彙数とレベル
1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級の7つの級があり、⾃分のレベルに合う級を選んで申し込みます。
1級〜3級は、4技能(リーディング・ライティング・リスニング・スピーキング)を測定します。
各級のレベルと目安の単語数はこちらの通りです。
英検 | 語彙数 | レベル |
1級 | 10,000~15,000 | 大学上級程度 |
準1級 | 7,500~9,000 | 大学中級程度 |
2級 | 3,800~5,100 | 高校卒業程度 |
準2級 | 2,6000~3,600 | 高校中級程度 |
3級 | 1,250~2,100 | 中学卒業程度 |
4級 | 600~1,300 | 中学中級程度 |
5級 | 300~600 | 中学初級程度 |
「2級で5000語の単語を覚えるの?!」ってびっくりしますよね。
この数の中にはaやthe、日頃目にするappleなど既に知っている単語もふくまれます。
全く知らない単語を5000語覚えるわけではないので安心してくださいね。
全体のレベルも高校卒業程度とされているので、過去に習ったことがあることばかりです。
つまり復習です!

忘れちゃってることが多くて落ち込むな…

大丈夫、忘れてると思うということは習った覚えはあるということです!
勉強しているうちにどんどん思い出してくるはずです。
大学受験をされた方は特に記憶が蘇ってくると思います。
英検S-CBTについて
英検S-CBTとは紙ベースで行われる従来型の試験とは違って、4技能全てコンピューターで行こなわれます。(ライティングは筆記かタイピングか選択可)
原則、毎週土日に行われるのも大きな違いです。
従来型とS-CBTのメリットデメリット
従来型
メリット | デメリット | |
リーデイング | 読みやすい。書き込みがしやすい。 | 特になし |
リスニング | 問題の先読みがしやすい。 | 席によっては音声が聞き取りづらい。 |
ライティング | 英語のタイピングに慣れていない場合は手書きの方が早い。 | 消しゴムを使う時間がロスになる。 |
スピーキング | 対面の試験なので、会話感覚で受験できる。 | 1次試験の結果を待ってからの試験。 |
S-CBT
メリット | デメリット | |
リーデイング | 特になし。 | 英語の長文をスクーリンで読むことに慣れていないと読みづらい。 |
リスニング | ヘッドフォンなので音声がクリアに聞こえる | 問題の先読みがしづらい。 |
ライティング | コピーアンドペーストの機能で時間のロスが防げる。 | タイピングのミスによるスペル間違いを起こしやすい。 |
スピーキング | 一度の試験でスピーキングまで受験可能。 | スクリーンに向かって話すのに戸惑う場合も。 |
どちらもメリットデメリットがありますが、一番大事なのは約3ヶ月後に受験すること。
3ヶ月は目標を設定して達成させるのにちょうどいい期間です。
それ以下だと負担が大きくてストレスに、それ以上だと間伸びして日々の勉強の優先順位が下がる原因になります。
従来型で受験したいと思っても、年に3回しかありません。
仕事などの予定が入りそうであれば、従来型を受けたくてもS-CBTにしましょう。
S-CBTは基本的に毎週末受験可能という点が大きなメリットです。
逆に、いつでもできると思うと先延ばしにする恐れもあります。
その場合は従来型にして受験日を確定してしまいましょう。
一箇所に大人数が集まって試験を受けるという環境も従来型の隠れた魅力です。
学生の頃の気持ちが蘇ってきます。

お子さんをお持ちの方は、ご家庭での勉強に関する話題に良い変化があるかもしれません。
何級を受験するのがオススメ?
結論、最低限2級は合格させましょう。
留学、転職、旅行など英語学習の目的がどんなものだとしても英検2級レベルの英語力は必要です。
今後の英語学習のベースとなります。
ベースがない状態でドラマなどの動画で勉強を始めると負担が大きくて挫折の原因になります。
難しいと感じても半分くらい正解できればOKです。
英検2級のおすすめの勉強法はこちら。
全く分からないという場合は準2級の過去問を見てみてください。
準2級の問題もちんぷんかんぷんで、文法の基礎も忘れてしまっているという場合は文法の復習と単語の暗記から始めましょう。
マーフィーのケンブリッジ英文法(初級編)は113ユニットで構成されているので、平日3ユニット、休日にちょっと多めに進めていけば1ヶ月で終わります。
正直、勉強の習慣がないとちょっとスパルタに感じるかもしれません。
文法の復習はダラダラするのではなく、一気に仕上げるのがポイントです。
完璧に理解しようと思わずに、ひとまずなんとなくルールを思い出す程度で大丈夫です。
その後、勉強をしていく中でどうしても苦手な文法が出てきたら、該当のユニットを復習してください。
文法の解説を何度も読むよりは、実践の中で身につくことも多くあります。

最終的に2級合格がゴールなので、今のレベルは関係なくいきなり2級から挑むのもありだと思います。
負担も大きくなる可能性はありますが、どうせいつかは挑む道。
勉強時間がたくさん必要という状況が勉強の優先順位を上げることにもつながります。
落ち込むことも多くあるかもしれませんが結局は近道になります。
負担が大きいでこの方法が合うかどうかはその方の性格や生活スタイルにもよります。
全員におすすめというわけではありません。
【SMARTの法則】をご存知ですか?
SMARTの法則は、5つの基準を用いた目標設定方法です。
下記の5つの基準の頭文字を取ってSMARTの法則と呼ばれます。
これまでにお伝えしてきた英検受験をおすすめする理由が全てこの基準に当てはまります。
①Specific(具体性)→試験は具体的な目標、かつレベルも具体的。
②Measurable(計量性)→結果が数字で表れる
③Achievable(達成可能性)→英検2級の内容は学習済みなので達成可能と考えられる。
④Relevant(関連性)→今後の英語学習の基礎となる
⑤Time-bound(期限)→試験日=期限
SMARTの法則は40年以上前からあり、時代遅れという意見もありますが実際にやってみると効果があることが分かると思います。
「いつか英語をペラペラに話せるようになりたい」という目標(願望?)は全ての項目において曖昧ですね。
これまでに英語学習を挫折したという方はこの曖昧さが原因かもしれません。
英語学習で5項目に全てに当てはめるのは難しい場合もありますが、英検はしっかり当てはまっています。
おわりに
ここまで英検2級の受験をおすすめしてきましたが、厳しい現実をお伝えします。
英検2級を合格しただけではイメージしているペラペラとはまだまだ距離があります。
本当に準備運動が終わってスタートラインに立ったくらいです。
しかし、準備運動せずに長く過酷なマラソンを完走できないですよね?
英語学習も同様に準備運動をしないと怪我(挫折)の原因になります。
英語学習は具体的なゴールがないのである意味マラソンより過酷です。
英検の勉強を通してしっかり準備運動をして今後の英語学習にそなえましょう。
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