「英語を話せるようになりたいけど40代からでも大丈夫かな」
と不安な気持ちになっていませんか。
実は、深掘りしてみると大体の不安要素は解決することができます。
なぜならそのほとんどが一歩を踏み出さない言い訳になっていることが多いからです。
私自身も30代に入ってから英語を学び直し、英会話スクール運営スタッフ歴10年以上になります。
これまでに500名以上の英語学習者の方とお話しさせていただきました。
この後挙げる5つの悩みの1つ、もしくは全てが当てはまる人もいらっしゃると思います。
この記事を読むと不安を解消して英語学習がスタートできます。
そして、継続して勉強を続ける思考が身につきます。

年齢を気にするならなおさら、今日が人生で一番若い日ということを忘れないでください。
【悩みあるあるその1】 40代以降の記憶力の低下
加齢と記憶力の低下は医学的に証明されているのか
加齢と記憶力の低下は関係ありません。(と信じ込みましょう)
実際最新の研究では加齢で脳の記憶力は低下しないことが明らかになっており、加齢による記憶力の低下は思い込みである可能性が高いといわれています。
脳の研究はまだまだ発展途上なので、今後も議論は続くかもしれません。
大事なことは『年齢と共に記憶力が低下する』という思考が実際に記憶する力を低下させる』ということです。
『記憶力は低下しない』と脳にも信じ込ませましょう。
学生時代はもっと簡単に覚えられた?
本当にそうですか?笑
人は過去の記憶を美化しやすく、「喉元過ぎれば熱さ忘れる」という言葉もあります。
本当は苦労していたのに忘れているだけかもしれません。
そしてシンプルに学生の頃は勉強に注げる時間が多いのです。
仕事・育児・介護が1日の大部分を占める40代と学生との大きな差はそこです。
単語がなかなか覚えられない!
大人の英語学習者さんから最も相談される悩みの一つです。
- 「何回見ても覚えられない」
- 「前のレッスンでも習ったのにまた忘れてしまった」
- 「覚えたと思ってもすぐ忘れてしまう」
英語に挑戦したことがあると言う方は同じようなことを思っていませんでしたか?
深掘りしてみると実態はこんなところです。
→3回くらい(それも1ヶ月のうちに)
→1週間前(その間に復習なし)
そもそも人間の記憶力なんてそんなものです。
新しく覚えたことも翌日には74%忘れてしまうともいわれます。
今日の授業の単語を1週間後に小テストがあるとします。
授業、復習、テスト勉強、テスト中、答え合わせ。
1週間で5回目にしていることになりますよね。
これに定期テストが加わるとさらに目にする機会が増えることにまります。
結局若くても、40代でもいかに短期間で繰り返すかです。

年齢による記憶力の低下は禁句ですよ!
【悩みあるあるその2】恥ずかしさが40代の挑戦の邪魔をする
40代は間違いを避けたがるもの!
試験が中心の教育を受けてきた40代。
職場の責任も大きくなっている40代。
間違えることや失敗を恥ずかしいと思うのも当然ですね。
しかし、英語学習は分けて考えましょう。
英語の資格に落ちても留年はしないし、間違った文法で喋っても誰かに責められることもありません。
初心者の方が主に英語を話すのは英会話スクールの講師というケースが多いでしょう。
講師は初心者英語に慣れているので、笑われることも馬鹿にされることもありません。
もし、そんな講師ならそんなその人のレッスンは受けるべきではありません。
悔しい思いはたくさんするでしょう。
しかし、壁にぶつかるのは前進している証拠。
40代になっても前進し続けるって、恥ずかしいどころかかっこよくないですか。
逆に高齢になると
SNSや雑誌などで、高齢になってから英語を始めて流暢にお話しされる方の姿をみたことはありませんか。
スクールの生徒様でも70代以上の方をたくさんみてきました。
なんと、最高で90代の方がいらっしゃいました。
その方達の特徴は
- 落ち着きがあり、堂々としている。
- 間違えることを気にしない。
- 講師の話を聞くよりも、自分の話がしたい。
失敗を恐れず、完璧を求めないのでとにかく発話量が多いのが特徴的です。
しっかりご自身の意見を主張されます。

間違いを恐れない積極的な姿勢は見習うべきポイントです。
【悩みあるあるその3】40代からペラペラになれるのか
そもそもペラペラとは?
英会話初心者の方に目標を聞くと、ペラペラになりたいとよくいわれます。
ペラペラ=ネイティブレベルと結びつけてしまうと非常にハードルが高くなってしまいます。
具体的に英語で何がしたいか聞いてみると下記のような答えが返ってきます。
- 英語で海外の文化を知りたい。
- 英語で外国人とコミュニケーションが取れるようになりたい。
- 海外旅行に行った時に英語を使いたい。
それであればネイティブレベルは必要ありません。
航空英語能力証明という国家試験があります。
パイロットが国際線に従事するためには、その試験でレベル4以上取る必要があります。
レベル4とはTOEIC700~800点、英検準1級程度といわれています。
これはペラペラとは言い難く、何とか支障なく英語で業務に従事できる最低レベルと考えられています。
多くの乗客の命を預かるパイロットでも、最低限必要なレベルはこれくらいなのです。
ペラペラという言葉を使わずに、具体的に英語でなにができるようになりたいかを考えてみてください。
英語へのハードルが下がって実現可能な目標として捉えられるようになります。
それでもネイティブレベルを目指したい!
40代になってからでも不可能ではないかもしれません。
ただし、今の生活の中心になっている仕事や家族を全て投げ出す覚悟が必要です。
それでも膨大な時間がかかります。
ネイティブレベルを得たころには、十分活用できる体力も人生の残りの時間も少なくなっているかもしれません。
ストイックでありながら、完璧は求めないちょうどいいバランスをみつけていきましょう。

英語はコミュニケーションツールということを常に念頭においておきましょう。
【悩みあるあるその4】忙しくて時間が取れるのか
40代はみんな忙しい!
結論、工夫次第で時間はつくれます。
40代は家族構成、職種によって自由に使える時間は本当に人それぞれです。
ただ、生徒様に学習時間を伺ってみると独身の会社員の方より、子育て中の医療従事者の方のほうが勉強時間を確保できていたりもします。
要は有限な時間をどう使うかです。
毎日、目的もなくスマホを触っていませんか?
毎日、仕事終わりにお酒を飲みながらダラダラ過ごしていませんか?
「リラックスする時間も必要だ!」という声が聞こえてきそうですね。
極端に捉えないでくださいね。
0にしないとダメといっているわけではありません。
節度を守るという意味です。
時間の上手な使い方!
『優先順位の付け方』『計画性』『習慣化』が全てです。
【有限で大切な時間】を無駄に使っていないかを意識するだけでも行動の優先順位が変わってきます。
お盆休みや年末休みにしようと思っていたことが、手をつけないまま休みが終わってしまったということはありませんか?
時間に余裕がある休日ほど計画性がないと生産性は生まれません。
この3つの中でも『習慣化』が特に重要です。
なぜなら英語学習は継続が必須だからです。
三日坊主の癖があるという方も、ポイントを掴めば英語を習慣化できます。
この3つをうまく取り入れるために英検の受験をお勧めしています。

加齢による記憶力低下を心配するより、ダラダラスマホが脳に与えるダメージの方が深刻です。
【悩みあるあるその5】40代から新しいことに挑戦する自信がない
何かを始めるのに遅すぎることはありませんが、少しでも若いうちに始める方がベターです!
記憶力の低下は否定できても体力の低下はまぎれもない事実。
人間だもの。
過去の自分と比べると40代は若くないと感じるかもしれません。
しかし、60代や70代の先輩から見るとまだまだ体力もある若者です。
今後、体力の低下と反比例して、挑戦へのハードルは年々上がってくるでしょう。
後々もっと早くから勉強していればと後悔しても、過去は変えられません。
一度だけチャンスを与えられて、タイムスリップしてきたのが今のあなたです。
未来を変える選択をしていきましょう。
まずは短期間で成功体験を
自信がないのなら、自信をつけるのです。
まずは実現可能な小さな目標の達成を重ねていきましょう。
達成感を感じられるように数字で測れる目標を設定します。
成功体験をすることで自分の可能性を信じることができます。
これからやり直し英語に挑戦される皆さんには英検の2級(もしくは準2級)の合格を目標にすることをおすすめしています。
英検2級の勉強法はこちらです。

40代で始めたことも60代まで続けると20年。
どんなことでも20年続けるとベテランです。
おわりに
大人になってからの英語学習は言語以外の面でも学びが多く刺激的です。
知識が広がると人生が豊かになります。
人生の折り返しと言われる40代、まだまだ進化の可能性に溢れています。
この記事を参考に不安を取り除いて一歩踏み出してくださる方がいると嬉しいです。
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